この1年で使って良かったスマートホームデバイス

HomeKitを使う

このブログを書き始めて1年、HomeKitで使える色々なデバイスを紹介してきました。そこで、今でも便利に使っているデバイス、その中でもおすすめのデバイスをまとめておきたいと思います。

サーバー・DIY関係

HomeKit対応アクセサリが少ない欠点を、Homebridgeで補い、非対応品を対応させて、ほしいものが無ければ自作してきました。その環境整えてDIYするためのコンピュータ関連製品です。

Raspberry Pi 4

Homebridgeを動かすサーバーコンピュータとして、最初はRaspberry Pi Zero Wを使いました。十分実用的に使えたのですが、Homebridgeの再起動に30秒以上かかり、ちょっとした変更を反映するにも時間がかかる状態でした。そこで次に、Raspberry Pi 4に移行したものの、(多分排熱が不十分で)故障し、1年前はIntel NUCやQNAP NASで動かしてました。その後、品薄だったRaspberry Pi 4の4GBをなんとか入手できて、以後、これをHomebridgeサーバーとして使ってます。MosquittoやZigbee2MQTTが動いてます。

品薄Raspberry Pi 4が買えたのでHomebridgeを引越した
ずっと品切れだったRaspberry Pi 4が入手できたので、 Homebridge本体と Mqttthingプラグイン Zigbee2MQTTプラグイン Mosquitto Zigbee2MQTT をインストールしました。補助記憶にはU...

とHomebridgeサーバーを色々変遷しましたが、今は入手も容易になったことですしRaspberry Pi 4の2GBあたりが(無ければ4GBか1GB)Homebridgeサーバーとして良いのではと思います。消費電力も少ないですし、ZigbeeやBLEドングルの設定も楽です。

ESP32 devボード

色々なDIYに使ったESP32 devボードです。AliExpressなら送料込みで600円程度です。技適マークが刻印されているので安心です。ESP32とHomeKitの接続には、HAPで試したりESPHomeを使ったりMatterを使ったりしてきましたが、結局はMQTTを使うのが、一番確実、安定、多機能で良かったです。

Zigbeeドングル

ZigbeeデバイスをZigbee2MQTT-Homebridge-HomeKitから使用するために必要なZigbeeトランシーバーアダプターです。SonoffのZigbee USBアダプタが、お値段も手頃で、つくりも良いです。

Z2M推奨Zigbee USBアダプタ
Zigbee2MQTT (Z2M) で使うZigbee USB アダプタ(トランシーバ)のお勧めはSnoffのZigbee 3.0 USB Dongle Plus ZBDongle-Pです。似た型番の製品にZigbee 3.0 USB Do...

照明とスイッチ

照明とスイッチは、スマートホームの基本的なデバイスですね。

Zigbee電球

スマート電球のうち、Zigbeeで動作する電球は大体、Zigbee2MQTTで使えました。時々、破格で売られていることもありました。

LedvanceのZigbee電球 (313円) をHomeKitで使う
いつも読ませていただいているブログでおすすめだった格安Zigbee電球を買って、Apple HomeKitに接続しました。Amazonで300円台で売っているLedvance SMART+の「調光調色」電球377円と「RGB」電球313円で...

安定的に入手したいのでしたら、IKEAやHueのZigbee電球が良いかと思います。Zigbee2MQTTのサイトで、動作を確認しておくと良です。

Thread電球

NanoleafのThread方式の電球も、HomeKit対応で良かったです。HomePod miniに直結できるので、簡単に使えました。

話題のThreadを使ってみた
スマートホーム機器を統一すると期待されているMatterは、有線LAN/WiFiに加えて、Threadの上でも動くことになってます。そのためThreadが注目されています。Threadって聞きなれない名前なので、ごく最新の規格なのかと思って...

これに対して、HomeKit非対応のWiFi接続やBLE接続の電球は避けた方が良いと思います。Homebridgeで対応可能でも、設定が大変だったり不安定だったりします。

照明器具

シーリングライトは、HomeKit対応のTALOYAがよかったです。価格も安いです。

HomeKit対応のTALOYAシーリングライト
HomeKitに対応したTALOYAシーリングライトを買いました。HomeKit対応のシーリングライトは数少なくて、あっても高価だったのですが、これはお手頃な価格です。カラーにも対応してます。設置したところ、HomeKitから快調に使用でき...

YeelightのHomeKit対応卓上ランプも安くて良かったです。

YeelightのQi付き卓上ランプをHomeKitで使う
YeelightのBedside Lamp Proは、HomeKit対応の卓上ランプです。Yeelight専用スマホアプリを使わなくても、HomeKitから便利に使えます。台座がQi無線給電パッドになっていて、iPhoneなどを置くと充電で...

いずれも接続はWi-Fiですが、HomeKit対応なので安定して使えました。

壁スイッチ

壁に埋め込むスイッチは、Zigbee方式のZemismartの新型がカッコよくて良いです。Zigbee方式は、低消費電力なので、中性線無しでの配線でも動作します。

Zemismartの薄型Zigbee壁スイッチをHomeKitで使う
Zemismartから出ている新しいZigbee壁スイッチを取り付けました。旧製品と同様にZigbee2MQTTにリンクしてHomebridge経由でHomeKitから使えました。薄型でシンプルでかっこいいです。 Zemismartの新しい...

スマートプラグ

スマートプラグは、SwitchBotのHomeKit対応版がおすすめです。

Sonoffの日本市場向けZigbeeスマートプラグをHomeKitで使う
SonoffのZigbeeスマートプラグを使ってみました。Zigbee2MQTTでサポートされているので、Homebridgeのプラグインを使って、HomeKitからすぐに利用できました。技適もPSEマークも付いていて日本市場に対応してます...

Merosも、同じくWi-Fi接続のHomeKit対応スマートプラグを出しています。しかし、こちらはコンセントから外して再度取り付ける際に、しばらく応答がなくなる問題があります(待っていれば復活します)。Zigbee接続のSonofのプラグもちゃんと動きましたが、Zigbeeに流れるメッセージが頻繁過ぎる気がしました。

Zigbeeスイッチ

音声やスマホで家電が制御できても、壁スイッチの方が手っ取り場合ことがあります。壁に取り付けられるZigbeeスイッチがあると便利です。LoraTapは、既存の壁埋込スイッチと同じサイズなので、取り付けても違和感ありません。

Zigbee無線壁スイッチをZ2Mで動かす
LoraTap社のZigbee無線スイッチをZigbee2MQTT (Z2M) とHomebridge経由でHomeKitから使えるようにしました。通常の壁スイッチと同じサイズなので、取り替えが簡単で綺麗に収まります。 壁スイッチ問題 電球...

ヨーロッパサイズの壁スイッチはたくさんあります。このほか、磁石で取り付けるIKEAのZigbeeスイッチも安価で良いと思います。

器具組込スイッチ

照明器具にこれを組み込みました。HomeKit対応していて、安価で、色々使えます。

格安のHomeKit対応WiFi 100Vスイッチ
Apple HomeKit (HAP) に対応した、WiFi接続するAC 90~250V用スイッチユニットがAliExpressで売られてました。送料込み672円と格安でしたので、試しに使ってみました。専用アプリでWiFiとHomeKitを...

パソコンスイッチ

パソコンをOn/Offするには、Wake on LANを使ったりESP32をケースに組み込んだりしました。でも空きのPCIeスロットがあるなら、これも良いと思います。HomeKit対応なのですぐに使えます。

HomeKit対応でPC電源投入するPCIe拡張カード
HomeKitからPCの電源を投入できるPCIeカードを入手しました。PCIeスロットに挿し、WiFiアンテナを設置して、マザーボード電源ピンと接続します。QRコードを読んでペアリングすれば、iPhoneやMacのホーム.appにスマートプ...

スマートリモコン

日本向け製品だとNature RemoやSwitchBotなどがスマートリモコンを作ってます。でも、結局は自作しました。エアコンの細かいビットまで合わせるなら自作が一番です(面倒ですが)。

スマート赤外線リモコンのプリント基板を作る
ESP32を使った自作スマート赤外線リモコンのためにプリント基板を製造委託しました。基板の設計図を、基板屋さんのホームページにアップロードして発注したところ、基板が届き完成しました。こちらの記事の続きです。 前回のあらすじ 以前の記事では、...

カーテン

カーテンを自動化すると意外と便利でした。本格的に工事して取り付ける電動カーテンも使いたいと思いますが、今は簡単なSwitchBotの後付け製品を使いました。Hub 2を使用すれば、Matterデバイスとして動作します。

SwitchBot Hub 2をMatterブリッジにしてHomeKitから使う
SwitchBot Hub 2をMatterブリッジとして設定し、Apple HomeKitに接続しました。iPhoneやMacのホーム.appから、Hub 2のケーブルに内蔵された温度センサと湿度センサの値が取得できました。またSwitc...

スマートロック

カーテンと同じく、自動化して楽になったと実感するのがスマートロックでした。これも本格的に工事して取り付けたいのですが、簡単な後付け製品を使いました。それでも十分便利でした。セサミの新製品が安価でおすすめです。Homebridge経由で動きます。

セサミ5をHomeKitで使う
Candy Houseの新しいスマートロック、セサミ5を、Homebridge経由でHomeKitから使えるよう設定しました。SwitchBotのスマートロックも良かったですが、セサミ5もちゃんと動いて、さらに安くて、コンパクトで、動作が早...

セサミの新製品が出てしまったので、SwitchBotのスマートロックは影が薄くなったと思います。ただ、Hub 2が次のファームウェアアップデートでMatter対応してくれるものと期待してます。

追記:Hub 2がSwitchBotロックに対応しました。Homebridgeには抵抗があるというカジュアルなユーザには、SwitchBotロックが良いと思います。(2023年7月7日)

SwitchBot ロックがHub 2経由でMatterに対応
SwitchBotロックが、Hub 2経由でMatterに対応しました。これでHomebridgeを使用しなくても、HomeKitから施錠・開錠できるようになりました。日本向けスマートロック製品で最初のMatter対応です。 Hub 2 M...

電気錠のJEM-A端子にESP32を接続して作ったスマートロックも、引き続き動作してます。こちらは、後付けではないので、スッキリしてます。

電気錠のJEM-A端子にESP32を接続してHomebridge / HomeKitで使う
玄関などの電気錠コントローラには、JEM-A端子がついていることがあります。JEM-A端子は2値の入力と出力の端子を持つ日本電気工業会の標準規格です。国内製品には搭載率が高いです。この端子にESP32を接続して、MQTTブローカー経由でHo...

ビデオドアベル

ビデオドアベルは、Aqara G4 Aqara Video Doorbell G4がおすすめです。安価ですし、他の製品を選ぶ理由はありません。

Aqara Video Doorbell G4をHomeKitで使う
AqaraのビデオドアベルG4をHomeKitで使いました。HomeKitに対応した商品ですので、Aqaraアプリ不要で設定・使用できます。HomeKit機能で、顔認識やセキュアビデオによるiCloudへの動画保存ができます。 追記:音声ガ...

センサー類

センサー類は、Zigbee製品ならば大体どれも使用できました。

人存在レーダーセンサー

人の存在を検出するミリ波レーダー方式のセンサは、Aqara FP-1が良いです。非常に安定して動作してます。

ミリ波を使った人感センサーAqara FP1をHomeKitから使う
Aqaraのミリ波を使った人感センサをHomeKitから使いました。Zigbeeで通信するので、Zigbee2MQTTとHomebridgeを使用します。一般的なPIR(パッシブ赤外線)人感センサーと比較して、安定していて非常に使いやすいで...

FP-1で問題なく使えているのですが、新製品のFP-2も良さそうです。部屋の色々な区画ごとに、人の存在を検出できるようです。また、ミリ波レーダーの部品を買うと安くDIYできました。

モーションセンサー

遠赤外線を使って人の移動を検出するモーションセンサーは、安価で良いです。Zigbee形式のセンサーならば、どれも使えました。セキュリティ目的ならば、誤動作の少ないAqaraのセンサーが良かったです。IKEAのモーションセンサも安価ですが、人が居なくても動作してしまうことがあります。IKEAの場合、元々の用途が電球を点灯するためなので、感度がそのように調整されているのだと思います。

いずれにしても、人の存在を検出する目的には、前述のミリ波レーダーが安定していて、確実ではるかに優れてます。

開閉センサー

磁石を使って、ドアや窓の開閉を検出するセンサーです。Zigbeeの開閉センサーならばどれも確実に動作しました。Wi-Fi方式のセンサは、電池寿命が短いですし、応答が遅かったりするので避けた方が良いです。

Zigbee磁気接触センサ (648円)をHomeKitで使う
Zigbeeを使った安価な磁気接触センサ(開閉センサー)を使いました。送料込みで648円です。Zigbee2MQTTで問題なく認識され、HomeKitから使用することができました。単4電池を2本使用するので、ボタン電池を使用する製品に比べる...
ESP32でDIYしたセキュリティシステムに窓センサ (@672円) を追加する
以前DIYしたHomKitセキュリティシステムに、窓開閉センサを追加しました。センサはZigbee方式で送料込単価672円でした。センサが反応したら警報レベルに従ってブザーを鳴らす仕掛けをDIYすれば、あとはHomeKitが適切に対応してく...

煙感知器

ひっそりと順調に稼働しているのが煙感知器です。これもZigbee方式です。1分ごとにLEDが点滅して、動作しています。

Zigbee煙感知器 (1,693円) をHomeKitに接続する
Zigbee方式の煙感知器を、Zigbee2MQTT経由でHomeKitに接続しました。HomeKitの煙センサとして機能し、煙を感知するとiPhoneやMacに「重大な通知」が届きます。 HomeKitで使えるZigbee煙感知器 煙検知...

温度・湿度センサー

これもZigbee方式の温度・湿度センサーです。安定して動作してます。

Zigbee温度湿度センサー (675円)をHomeKitで使う
Zigbeeを使った安価な温度湿度センサを入手しました。AliExpressで送料込みで648円でした。Zigbee2MQTTで問題なく認識され、HomeKitから使用することができました。以前、安価な磁気接触センサを紹介しました。 これと...

セキュリティシステム

ESP32でDIYしたセキュリティシステムも、いまだに使用してます。警報ブザーをOn/Offするスイッチのようなものです。前述のセンサ類の出力をこちらに接続してます。

HomeKitでスマホ通知機能付きセキュリティシステムを作る
人感センサ、扉開閉センサなどのHomeKitアクセサリに連動するセキュリティシステムをHomebridge / HomeKitで作りました。HomeKitで定義されているSecurity Systemsカテゴリのアクセサリとして動きます。家...

まとめ

ブログ記事のこの1年をまとめて、使って良かったデバイスをリストしました。これからは、MatterやThread対応のデバイスがもっと出てきてほしいと思います。

コメント

  1. 匿名希望 より:

    コメント失礼いたします。
    ご存じと思いますが、Matter対応のNature Remo nanoが先日発売されました。
    ぜひレビューいただきたいです。

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