HomeKitに対応したTALOYAシーリングライトを買いました。HomeKit対応のシーリングライトは数少なくて、あっても高価だったのですが、これはお手頃な価格です。カラーにも対応してます。設置したところ、HomeKitから快調に使用できました。
HomeKit対応シーリングライト
引掛シーリング用HomeKit対応照明器具は、市場でほとんど見かけません。引掛シーリングが日本独自規格なので、輸入品もありません。最近の新築・リフォームでは、引掛シーリング自体が流行っていないようなので、HomeKit対応製品は、これからもあまり期待できないかもしれないです。
そんな中、AmazonでTALOYAというブランドのHomeKit対応シーリングライトが売られているのを知りました。元々は9,999円で、それでもHomeKit対応製品として十分安いですが、今は35%引きになって6,499円です。それにさらに1,000円のクーポンが付いていたので、これを機会に試してみようと思いました。
今まで、HomeKit非対応のYeeling LightをHomebridge経由で使っていました。On/Off操作は問題なく使用できていましたが、ホームアプリからの色温度設定ができず、またHomebridgeログに色温度設定値が正しくないとの警告メッセージが定期的に流れていました。設定を色々試したのですが、完全には直せませんでした。HomeKit対応の製品ならば、そのような心配はないはずです。
TALOYAシーリングライトには、HomeKit対応版と、Alexa対応版があります。サイズはそれぞれ直径33cmと46cmと異なります。今回の製品は当然ですがHomeKit版の直径33cm版です。小さい方ですが、8畳くらいの部屋でも十分な明るさでした。
製品写真や商品説明からは、フルカラーRGB LED製品なのか、色温度が調整できる白色LED製品なのか分かりにくいですが、実際にはその両方です。中央の白い円板部分がメイン照明で、色温度が調整できる白色LEDが内蔵されてます。一方、天井側の周囲に間接照明用のRGB LEDが配置されています。
開封する
カラフルなダンボール箱で到着しました。製品直径が33cmなので、シーリングライトらしくないコンパクトな箱です。箱の厚さも55mmくらいです。Tuyaのサーバにも対応していて、Smart LifeアプリからTuyaクラウドに接続できるようです。Alexa対応版はTuyaクラウドに接続し、そこからAlexaに接続するようです。一方で今回のHomeKit版は、Tuyaクラウドを使用せずに、直接ローカルにHomeKitに接続できます。
製品外箱の表にはHomeKitの文字が無いので心配になりましたが、裏側には、Apple HomeKitのシールが貼られてました。またペアリング用のQRコードも貼ってありました。
さらには、技適マークも、PSEマークも付いてます。日本の規制に対応していて、安心できます。
箱を開けると、本体がラップされてました。
本体の他に、リモコン、黒いスペーサー、リモコン取り付け枠、ネジ、両面テープ、取扱説明書が入ってました。リモコンは、単4電池ですが電池別です。赤外線ではなく、BLEのリモコンです。
本体裏側は、こんな様子です。引掛シーリングと、落下防止用ワイヤが見えます。HomeKitのペアリング用QRコードも貼られてます。
諸元がわかるように、ラベルの部分を下に示します。メイン照明が26Wで、バックライトが4Wということかと思われます。
引掛シーリングの部分は、回すと本体から外れます。このパーツを先に天井の引掛シーリングに取り付け、その後で本体を回し込んで取り付けます。
本体裏側(天井側)には、ぐるっと囲むようにリング状のLEDが付いてます。これがRGB LEDで、天井に反射する間接照明として機能します。
商品ページの説明図によると、こんな感じで天井に反射するようです。
メイン照明用白色LEDは、本体枠の中に入っていて、白い板で拡散させているようです。発光面にLEDを並べる従来方式に比べて、明るさが均一とのことです。実際に、シーリングライトにありがちな、電気回路がある中央部分が暗くなるようなムラは全くありません。同じく商品ページからの引用です。
本体取り付け方法とスマートホームシステムへのペアリングを説明するカラー印刷の取説が入ってます。
また、リモコンのペアリング方法を説明するチラシも入ってます。海外向けの取説はオンラインで読めるようです。
これによると、海外向けは当然ながら日本式引掛シーリングではなくて、丸いアタッチメント部分を天井にねじ止めして取り付ける方式のようです。
分解する
本体裏蓋が8個のネジで止まっていたので、これを外しました。これで本体上部、下部とが分離できます。メイン照明用のLEDは、写真右側の、白い拡散板の周辺にぐるりとリング状に配置されています。
本体天井側に配置された電子基板部分は以下です。左からAC 100Vが入り、右側の2個の白いコネクタが、それぞれ白色用LEDとRBG LEDへ接続されます。格安のLED照明器具と違い、丁寧に作られている様子が伺えます。
中央の白い部品がCPUです。
CR3Lというモデルのようです。検索すると、Tuyaの組込用WiFi/Bluetoothチップでした。これでLANへのWiFi接続とリモコン・スマホとのBLE接続をしているようです。Tuyaのクラウドに接続する機能や、HomeKitの機能がTuyaから提供されているのだと思われます。
天井に取り付ける
取り付けは通常の引掛シーリングライトと同じで簡単です。引掛シーリングは便利な規格なので、日本独自ではなく世界に広めれば良かったのにと思います。そうすればAliExpressで、引掛シーリング対応スマート照明がたくさん売られてたかもしれません。
スマート照明は、ペアリングのための特別な操作が必要で、この製品もOn/Off操作の繰り返しでペアリングします。On/Off操作には、通常は、壁のスイッチを使えば良いのですが、今回の部屋の壁スイッチは、前の記事で述べたような改造をしてあります。
壁スイッチでOffにするとスマート照明が動作しなくなるので、壁スイッチを使えなくしてありました。これを一時的に元に戻します。それで、従来の壁スイッチの代わりに取り付けたZigbee壁スイッチ、
を一時的に取り外して、中に押し込んであった本来の壁スイッチを取り出して、
Offにしてから取り付けました。引掛シーリングの取り付けくらいなら、電源が来ているままでも問題ないのですが、ペアリングの手順で電源のOn/Off操作が必要でした。他のデバイスのように、本体にリセットスイッチの穴でもつけておいてくれるとありがたいところです。
リモコンのBLEペアリング
付属のリモコンはBLEなので、ペアリングが必要です。電源をOnにした直後に、リモコンの電源Onボタンを長押しすると、ペアリングされます。他社のBLEリモコン方式シーリングライトも、だいたいこの手順ですね。
HomeKitのWiFiペアリング
HomeKitにはWiFi接続します。シーリングライトをペアリング状態にするには、電源Onの状態から, Off/Onを3回繰り返します。すると4秒後に照明が点滅して、ペアリングモードになります。
この状態で、2.4GHz WiFiに接続したiPhoneのホームを開き、「アクセサリの追加」を選びます。そしてHomeKitペアリング用のQRコードを読み込ませます。器具本体に添付されたコードは、天井側に向いてしまったので、紙箱についているコードを読みました。
コードには、照明器具であることの情報も入ってますので、照明をApple Homeに追加するためのボタンが現れます。「”Apple Home”に追加」をタップします。
しばらくの間「照明に接続中」の表示が出ます。最初はなかなか接続しないので、中断して、電源スイッチOn/Offの繰り返しからやり直しました。2~3回やり直すうちに、何事もなく接続しました。焦らずに、気長に待っていれば良かったのかもしれません。
接続できたら、場所と名前を設定します。名前を決める前に、Moonというデバイスが見えてますが、これがデフォルトの名前だったようです。
HomeKitから操作する
この結果、iPhone, Macのホーム.appに、照明アクセサリとして表示されるようになりました。
電球アイコンをタップするとOn/Offします。それ以外の部分をタップすると、詳細設定が現れます。スライダの下の6個あるプリセットボタンのうち、左上がApple HomeKitの適応型照明です。これを選ぶと、メイン照明の制御ができます。
それ以外の5個のプリセットは、これもタップすると選択でき、選択した後でさらにタップすると編集が可能です。編集画面では、カラーと温度の設定切り替えができます。
カラーを設定したプリセットを選択すると、間接照明のフルカラーRGBが点灯します。
一方で、温度を設定したプリセットを選択すると、メイン照明が点灯します。こうして、フルカラーLEDと、白色LEDを切り替えます。フルカラー照明は、面白いけど、実際には使う機会がないかなと思いました。
ちなみに天井からの距離は65mmくらいです。引掛シーリングの厚さがあるものの、全体として薄型の照明器具になってます。
適応型照明の機能も効いていて、色温度に反映されているようです。左が午前、右が夕方です。色温度が自動的に変更してます。
リモコンからの操作
リモコンからは、On/Off、明るさ、フロントライト・バックライトの切替、フロントライトの色温度、バックライトのRGB色の指定などが可能です。このほかにあらかじめ決められたモードを切り替える機能、30分後にOffするよう減光するスリープ機能があります。
これらによって変更されたOn/Off、色温度、RGB色の状態は、全てHomeKit側に反映されます。なので、iPhoneなどからのHomeKit操作と、リモコン操作は問題なく併用できます。
ただし、適応型照明の設定は、HomeKitの機能ですので、リモコンからは有効化できません。リモコンで色温度を変更すると、適応型照明はOffになります。
まとめ
Amazonで売られていた、TALOYAのHomeKit対応シーリングライトを使ってみました。HomeKitに接続して、問題なく使用できました。技適もPSEもあり、ハードウェアとしてもちゃんと作られていて安心です。AmazonやGoogle対応のスマート照明器具と比べて、価格的にも頑張っています。当初価格からかなり値引きされているので、売れていないのかもしれません。希少なHomeKit対応製品なので応援したいと思います。
コメント
有益な記事をありがとうございます。このシーリングライトを検討している者です。1点お伺いしたいことがあります。
シーリングライトがオフの状態から,リモコンでシーリングライトをオンにした後に,ホームアプリ上でオンに切り替わるでしょうか。
リモコンとホームアプリの両方を使ってシーリングライトを制御したいと考えています。その際に,リモコンで制御した内容がホームアプリ上に反映されるかどうかが気になっています。
ご多忙中恐縮ですが,ご回答いただけますと幸いです。
リモコンからのOn/OffはHomeKit側に反映されたと記憶してます。
リモコンはすっかり使ってなくて、行方不明なので発見したら再度確認します
リモコンを発見したので動作確認しました。本文にも加筆しました。
リモコンからは、On/Off、明るさ、色温度、フルカラー切り替え、色指定などが可能ですが、その結果は全てHomeKit側に反映されます。
ということで、完璧に動作しています。