スマホやスマートスピーカでon/offできるようになっても、手っ取り早く操作できる昔ながらの壁スイッチが欲しいことがあります。IKEAのスイッチに続き、別の壁取り付けZigbeeスイッチを試してみました。Tuyaのヨーロッパ風壁スイッチです。壁には、両面テープ、またはネジで固定します。薄いので、通常の壁スイッチのように見えます。送料込みで1,491円でした。1連、2連、3連がありますが、どれも同じ値段です。
開けてみる
箱の写真は3連ですが、買ったのは1連です。箱は共通のようです。
1連は、のっぺりとしてあまりスイッチらしく見えないです。
ケースは、噛み合わせで固定されています。かなり硬いですが、電池交換やねじ止めする際には、開ける必要があります。中には、スイッチと周辺回路が3個分用意されてました。1,2,3連で同じ内部基板を使っているだろうとは思いましたが、部品まで載ってました。なので価格も同じということのようです。もっとも2個のスイッチは押しても反応しません。プログラムが違うのか、ジャンパー線・抵抗で構成を設定してあるのかと思います。
こちらは裏側です。
使われている本体チップには、機種名の記載がなくて不明です。QRコードの書かれたシールを剥がしてみましたが、その下にも何も書かれていません。形状やピンの様子から、Tuyaが提供しているZigbeeモジュールのようです。
Zigbee2MQTTで使用可能
Zigbee2MQTTで使用可能なのかどうか不明でしたが、可能でした。電池を取り付けて、長押しして、ペアリングモードにしたところ認識されて、Homebridge, HomeKitにスイッチとして表示されました。
バッテリ残量低下の表示が出ますが、実際には新品バッテリを入れてあります。動作には支障ありません。設定を見ると、TuyaのTS0041という製品として認識されているようです。
スイッチ動作は3種類
スイッチアクションには、1回押し、2回押し、長押し(シングルクリック、タブルクリック、ロングプレス)の3種類があります。それぞれに動作をプログラムできます。照明のon/offに対応させるならば、シングルクリックでon、ダブルクリックでoffと設定するのが良いです。
長押しは、ペアリングと紛らわしいので、使用しない方が良いです。マニュアルには、5秒押し続けると長押しになり、10秒押し続けるとでペアリングになると書かれてます。しかし、実際には、約3秒で長押し、約5秒でペアリングになりました。いずれにしても、不用意に長押しし過ぎると、ペアリングモードに入ってしまいます。ペアリングのやり直しになると、新しいスイッチが登録されたことになり、せっかく設定した動作が消えてしまいます。ペアリングに入る条件をもっと稀な操作に設定するか、IKEAのTRÅDFRIスイッチのように、ペアリング専用のスイッチを用意して欲しかったと思います。
長押し動作が洗練されていないことも、誤ったペアリング動作を誘発しています。例えばIKEAのTRÅDFRIスイッチは、長押ししたまま規定の時間が経過すると、長押しイベントが発生します。なので、長押ししている間に期待した動作が確認できた時点で、指を離せば良いわけです。それに対してTuYaのスイッチは、指を離した段階で、ようやく長押しイベントが発生します。指を離すまで、長押しに成功したかどうかわかりません。そのために、長く押しすぎて、ペアリングモードに入りやすくなってます。
まとめ
TuyaのZigbee壁スイッチを使ってみました。Zigbee2MQTTですぐに動きました。ただ、IKEAのTRÅDFRIスイッチの方が、
- 技適マークがある
- 価格が安い、または同程度(on/offスイッチは799円、プッシュスイッチは1,499円)
- 通販の納期が早い、IKEAの店頭に行けばすぐに買える
- 電池残量が正しく表示される
- 長押し動作の使い勝手が良い
- 間違ってペアリングモードに入る心配が無い
というメリットがあり、IKEA製品の方が良いと思います。でも、通常のヨーロッパ型壁スイッチにそっくりな外観は魅力です。IKEAのスイッチは、磁石固定方式なので、外して好きな場所から使用できます。その一方で、固定された普通の壁スイッチを期待する初見ユーザにはわかりにくいかもしれません。
コメント