SwitchBot ロックがHub 2経由でMatterに対応

HomeKitを使う
SwitchBot社ツイートから引用

SwitchBotロックが、Hub 2経由でMatterに対応しました。これでHomebridgeを使用しなくても、HomeKitから施錠・開錠できるようになりました。日本向けスマートロック製品で最初のMatter対応です。

Hub 2 Matterがロックに対応

SwitchBot Hub 2は、ベータ版のファームウェアでMatterに対応しています。そして、Matter 1.0で決められたWindow Coveringというデバイスタイプをサポートしていました。具体的には、SwitchBotカーテンと、ブラインドポール製品を、Matter対応させてました。Hub 2のMatter機能を使う詳細は、以下をご覧ください。

SwitchBot Hub 2をMatterブリッジにしてHomeKitから使う
SwitchBot Hub 2をMatterブリッジとして設定し、Apple HomeKitに接続しました。iPhoneやMacのホーム.appから、Hub 2のケーブルに内蔵された温度センサと湿度センサの値が取得できました。またSwitc...

iPhoneのSwitchBotアプリでは、Matterとして公開するデバイスを選択するメニューがありますが、そこにも、「現在、カーテンとブラインドポールをサブデバイスとして追加できます。」としか書かれていませんでした。

昨日(2023年7月6日)、試しに「サブデバイスを追加」ボタンを押してみたところ、なんとロックを追加できるようになっていました。

ファームウェアバージョンはV0.9-0.7です。更新はありませんでしたので、変化していないと思います。気づかないところでバージョンアップされたのかもしれません。

でも、これでカーテンに加えて、ロックも、Matterブリッジの対象とすることができました!

ちなみにSwitchBot社のツイートによると、ロックがMatter対応するソフトウェアの各バージョンは、

  • アプリケーション:V7.3
  • ハブ2のファームウェアバージョン:1.0-0.8
  • ロックのファームウェアバージョン:6.5

だそうです。アプリとロックのバージョンは条件を満たしてますが、Hub 2のバージョンが合ってないです。それでもMatter対応しました。

HomeKitで動作確認

iPhoneとMacのホーム.appで、ロックの様子を確認します。Hub 2は、すでにHomeKitとペアリングしてありましたので、ロックはすぐに表示されました。”Matter Accessory,5″という名前で表示されました。数字は名前の重複防止ために追加されたと思います。

これをクリックしたところ、施錠・開錠できました。

Hub 2は、HomeKitからブリッジとして見えてます。

ブリッジ下にあるアクセサリは4個となっていて、詳細を見ると、

  • Hub 2搭載の温度センサー
  • Hub 2搭載の湿度センサー
  • SwitchBotカーテン
  • SwitchBotロック

の4個であることがわかります。

Matter接続のメリット

SwitchBotロックがMatter対応したことのメリットは大きいです。今までは、SwitchBotロックを使うためには、HomebridgeにSwitchBotのプラグインを入れて使用する必要がありました。詳しくは以下をご覧ください。

SwitchBotロックをHomeKitから使う
追記:この記事の内容は古くなりました。SwitchBot Hub 2がアップデートされて、SwitchBotロックをMatter接続できるようになりました。以下をご覧ください。 この結果、Hub 2があればロックをHomeKitに直結できま...

この構成では、HomebridgeのSwitchBotプラグインが、SwitchBotのクラウドにアクセスして、ロックの操作をします。

今回、Hub 2がSwitchBotロックとMatterのブリッジをしてくれるようになりました。Hub 2とHomeKitの間にあったクラウドとHomebridgeが不要になり、ローカルに直接接続できます。クラウドが不要になったことを確認するために、Matter接続した後、家のLANからの外部接続を外してみました。それでも問題なくHomeKitからの鍵の開錠・施錠操作が出来ました。

Matter対応スマートロックは国内初です。海外の製品でもAqara U100くらいではないかと思います。

Aqara’s new 0 smart lock works with Matter and Apple’s Home Key
It joins the Yale Assure SL and SwitchBot Lock as the only smart locks that work with the new smart home standard.

クラウドが不要になったことで、クラウドの稼働状況の影響を受けなくなっただけでなく、応答速度も改善されました。ちゃんと測定していないのですが、感覚的には、Homebridgeとクラウド経由の場合に数秒かかっていた施錠・開錠操作が、1~2秒で応答します。

まとめ

SwitchBot Hub 2が、ロックのMatter接続をサポートしました。その動作をHomeKitから確認しました。スムーズに動作し、クラウド経由よりも応答速度が速いです。SwitchBotロックは、Homebridge不要でHomeKitから利用できる、唯一の国内向けスマートロック製品となりました。サーバを運用したくないカジュアルなユーザの方にも、安心してお勧めできます。

現在使用中のSwitchBot製品は、プラグ、カーテン、ロック、Hub 2です。このうちプラグは、買って良かったものリストに入っているHomeKit対応製品です。今回、カーテンに加えてロックもMatter対応したことで、手元のSwitchBot製品は全てHomebridge不要で接続できるようになり、HomebridgeのSwitchBotプラグインが不要になりました。SwitchBotクラウドのユーザアカウントも消しても良いかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました