YeelightのBedside Lamp Proは、HomeKit対応の卓上ランプです。Yeelight専用スマホアプリを使わなくても、HomeKitから便利に使えます。台座がQi無線給電パッドになっていて、iPhoneなどを置くと充電できます。
Yeelightの卓上ランプ
Yeelightはスマート照明をいくつか販売しています。HomeKit対応製品も非対応製品もあります。非対応製品でもAPIを公開しているので、プラグインを使ってHomebridge経由でHomeKitから使えます。HomeKit非対応のYeelightシーリングライトを、HomeKitから使う方法を以下に書きました。
今回は、ベッドサイドに置くHomeKit対応卓上ランプがAmazonで安くなっているとTwitterで聞いて、買ってしまいました。Qi無線給電の機能もあるとのことでしたので、便利に使えるかなと思いました。Amazonでは送料・税込2,980円でした。今はもう少し値上がりしてますが、十分安いです。
AliExpressでも売ってますがQi付きランプ (Bedside Lamp Pro YLCT03YL) は送料込み11,546円します。Amazon.comでも送料込み8,900円くらいなので、日本Amazonの価格は格安だと思います。売れなくて困っているのかもしれません。せっかくのHomeKit対応機器(しかも技適、PSEマーク取得済み)なので、応援したいと思います。
開封する
きれいな白箱に入って、しっかりした梱包で届きました。箱の表記も完全に日本語化されています。海外では、Qi充電機能が無いバージョンがBedside Lampで、Qi付きがBedside Lamp Proです。日本ではProしか販売されていないので、「ベッドサイドランプ」とだけ表記されているようです。
箱の側面写真は以下です。日本の会社が輸入していて、PSEも技適もマークが付いてます。サポートのメールアドレスも電話番号も書いてあります。型番はYLCT03YLで、これは海外モデルも同じです。
中には、本体とADアダプタが入ってます。ADアダプタは、DC 12V 1.5Aです。
ランプ台座の底側には、HomeKitのQRコードが貼ってあります。PSEと技適のマークが付いてます。
とりあえず電源アダプタを接続して、本体押しボタンスイッチを押したら点灯しました。
分解する
(2023/07/04追記:分解したので加筆します)
台座裏蓋を外すと中を見ることができます。台座の裏には、グレーのゴムの滑り止めが貼られてます。これを剥がすと、その下にネジがあります。
ネジは六角です。全部で4本あります。
ネジを外しても、裏蓋はすぐには取れません。はめ込みになっているので、爪を外します。8箇所の爪で止められてました。
外すと中が見えます。黒い部分は、重しで、金属製のようです。写真の上が、背面(コネクター側)で、下が前面(スイッチ側)です。中央にQi給電ユニットがあります。手前側にコントロール基盤があります。
Qiユニットを外して裏返した様子です。裏側にはコイルがありました。
手前側の基板を起こして、裏側を見ると、こんな様子でした。メインのマイクロコンピュータはESP32のようです。チップに技適マークが付いてます。
この基板からは、6本のケーブルが出て、ランプの支柱の中を通り抜け、LEDに接続されているようです。今回はLED部分は分解しませんでした。
回路や部品を見ると、なかなか凝った作りになってます。これが送料込みで3,000円で買えるのは、お得感あります。
HomeKitに追加する
このランプは、Yeelightのスマホ用アプリでも、HomeKitでもコントロールできます。まずは、Yeelightアプリを使用せずに、HomeKitだけで使ってみます。通常のHomeKitアクセサリとして機能するので、iPhoneのホーム.appの「アクセサリを追加」ボタンから追加できます。もしくは、iPhoneのカメラで本体底部のQRコードを写すと、「ホームで開く」ボタンが現れるので、これをタップしてもよいです。カメラで撮影する方が簡単かと思います。QRコードを読み取ると、iPhone画面がホーム.appに自動的に移動して、すぐにアクセサリ登録が始まります。
購入した直後の工場出荷時状態では、ペアリング待機状態になっているので、HomeKitへのペアリングをすぐに開始できます。すでにペアリング済みの状態を解除して、新たにペアリングしたい場合などは、ランプをリセットします。そのためには、電源スイッチを押しながら、ACアダプタを接続します。しばらくするとランプが点滅し、ペアリング状態に入ったことを知らせます。
iPhoneでQRコードを読み取ると、その情報により、「照明」アクセサリとして識別されています。ここから先は、いつものHomeKitアクセサリ登録手順です。「”Apple Home”に追加」をタップして、ホームを選択します。
iPhoneが5GHz WiFiに接続していると、追加できません。以下のようなメッセージが出たら、WiFiを2.4GHzに切り替えます。
この先、部屋を指定し、名前を付ければ、アクセサリ追加終了です。他にも設定を聞かれますが、デフォルトでそのまま進めればokです。
WiFiの接続で再操作した以外は、滞りなくアクセサリ登録できました。
HomeKitから操作する
この結果、iPhoneやMacのホーム.appに、ベッドサイドランプが現れます。電球アイコンの部分をタップするとOn/Offします。
アイコン以外の部分をタップすると、照度と色温度の設定が可能です。ちゃんと動き、動作は安定してます。
ただ適応型照明には、対応していないようです。Taloyaのシーリングライトにあったような、適応型照明アイコン
が表示されませんでした。
Yeelightアプリを使う
いつものように機器は全てHomeKitだけで操作する予定ですが、Yeelightアプリも試しておきます。以前Yeelightのシーリングライトを使用したときに、このアプリはすでにiPhoneにインストールしてありました。アプリのユーザインタフェースやデザインの完成度は高く無い印象です。
アプリの「デバイス」ボタンを押したところ、以下のような表示が出ました。
先にHomeKitにアクセサリ追加したので、Yeelightアプリがそれを検出したようです。ここで追加したら、Yeelightアプリにランプが現れました。
Yeelightアプリを色々使ってみたところ、HomeKitでできないことが3個ありました。
- ファームウェアのアップデート
- 「ろうそくの光」モード
- 夜間モード
です。以下で説明します。
ファームウェアのアップデート
Yeelightアプリには、ファームウェアアップデートの項目があります。HomeKitにはそのようなメニューはありません。もしかしたらHomeKitからもアップデートする方法があるのかもしれませんが、わかりませんでした。Yeelightアプリのファームウェアアップデート項目から確認したところ以下のようなメッセージが表示されました。
更新内容を見ると、「HomeKitで制御不能になる問題を解決」とあります。これは是非ともアップデートすべきです。ファームウェアアップデートをした後は、HomeKitからもYeelightアプリからも接続できなくなりました。ランプを工場出荷時状態にリセットしたら、どちらにも再登録できました。リセットの方法は、いったん電源アダプタを抜いて、次に本体の電源ボタンを押し続けながら、電源アダプタを接続します。しばらくすると、電源ボタン近くのLEDが点滅して、工場出荷時状態に初期化されます。
ろうそくの光・夜間モード
Yeelightには、照明のプリセットがいくつか用意されていますが、ほとんどは色温度と照度をあらかじめ設定したものです。なのでHomeKitのプリセットで全部実現可能です。またタイマーやシーンに関する設定もあります。これもHomeKitで設定可能です。
HomeKitから設定できない照明モードは、「ろうそくの光」と「夜間」モードです
ろうそくの光に設定すると、照度が揺らぎます。ろうそくの雰囲気を出そうとしているのだと思いますが、ちょっと邪魔な感じでした。この機能はHomeKitから使えなくても問題無いと思いました。
夜間モードは、常夜灯です。主LEDとは別の小さなLEDが点灯します。人によっては欲しい機能かもしれませんが、HomeKitからは利用できません。HomeKit照明の仕様には常夜灯の機能が無いので、実装しなかったのだと思います。
Qi充電機能を使う
ランプ台座の上にQi規格の無線給電機能が組み込まれています。iPhoneやAndroidスマホを充電することができます。
iPhoneを載せたところ、反応して充電状態になりました。
2回充電を試みたところ、どちらも問題なく充電できました。
給電パッドの部分はゴム素材ですが、滑り止め効果は少ないです。なのでスマホに手を触れてズレてしまう心配はあります。
磁石を貼り付ける
MagSafeのように簡単に位置合わせして、固定できるようにしたいと思い、磁石を買いました。AliExpressでは、MagSafe用の円形磁石シートを売ってます。2個セット449円送料込みです。1個あれば良いのですが2個が最小ロットなので2個買いました。到着は2ヶ月後となってましたが、3週間ほどで届きました。
後から気づいたのですが、日本のAmazonでも売ってました。少し高いですが、その代わり、こちらはすぐに届きます。(更新:品切れになってました。2024/01/21)
これを中に組み込もうと考えて、上記のように底板を外して分解しました。でも中身が結構詰まっていて、取り付ける場所はありませんでした。それで仕方なく、上面に貼り付けることにしました。両面テープ固定なので、イマイチな出来ですが、iPhoneはあるべき位置にピッタリと固定されるようになりました。
まとめ
YeelightのBedside LampをHomeKitから使いました。HomeKit対応製品なので、Yeelightのアプリを使わなくても、QRコードを読んでHomeKitに登録できます。HomeKitからは、On/Offだけでなく、照度、色温度が調整できますが、色温度を自動調整する適応型照明には対応していませんでした。
ファームウェアアップデートと常夜灯機能にはYeelightアプリが必要です。常夜灯が必要な人でなければ、HomeKitだけで日々の操作は可能です。iPhoneが無線充電できて便利でした。
コメント