ESP32でDIYしたセキュリティシステムに窓センサ (@672円) を追加する

DIYする

以前DIYしたHomKitセキュリティシステムに、窓開閉センサを追加しました。センサはZigbee方式で送料込単価672円でした。センサが反応したら警報レベルに従ってブザーを鳴らす仕掛けをDIYすれば、あとはHomeKitが適切に対応してくれます。

DIYセキュリティシステムの概要

以前の記事で、ESP32でDIYするセキュリティシステムを紹介しました。最近物騒な強盗事件が連続して、家のセキュリティ対策グッズが注目を集めてます。それで、このセキュリティシステムを拡充して、窓開閉センサを追加することにしました。防犯対策としては大きな警報音を鳴らすことが効果的らしいです。

このシステムは、ESP32と、それに接続した警報ブザーで構成されています。ESP32にはFETを取り付け、これが

12Vで動作する警報ブザーを鳴らします。ブザーはAliExpressで送料込み1000円くらいのものです。かなりLEDが明るく点滅して、大きな音が鳴ります。家庭向けの警報ブザーとして適切な音量かと思いました。

ESP32のプログラムは、HomebridgeとMQTTで通信し、HomeKitの「セキュリティシステムアクセサリ」として機能します。MQTTメッセージをHomeKitに反映させるために、いつものようにMqttthingプラグインを使います。プラグインの指定で、ホーム.appの画面に2個のアクセサリを表示してます。その一つは、セキュリティシステムアクセサリでです。これはESP32のプログラムにMQTTメッセージを発して、警報モードを設定します。

もう一つは警報ブザーのスイッチです。これは実際の警報ブザーと連動していないバーチャルスイッチです。

人感センサや扉開閉センサ類が反応した場合に、このバーチャルブザーをオンにするHomeKitオートメーションを組んでおきます。ESP32のプログラムはこのブザーへのMQTTメッセージをモニターしています。セキュリティモードがオンになっている場合、センサが反応すると、ESP32に接続されている実際の警報ブザーが鳴動します。

窓開閉センサを追加調達する

AliExpressで小型でお手頃なTuyaのZigbee接続開閉センサをいくつか発注しました。送料込みで単価672円でした。手元にあったセンサと合わせて7個になりました。

届いた商品を確認したところ、以前ご紹介した製品と同じものでした。

あの時は964円で、それでもお値打ちだったものが、さらに買いやすくなってました。

ペアリングして設置する

これを開封して、中のボタン電池の絶縁タブを抜き取ります。そして、付属のピンでリセット穴の中のスイッチを4秒程度長押して、Zigbee2MQTTとペアリングします。

Zigbee開閉センサ

Zigbee2MQTTインタフェースの、webページ右上のボタンをクリックして一時的にペアリングonにします。

ペアリングが終わったら、磁石ユニットを近づけたり離したりして、動作を確認しておきます。

動作が確認できたら、付属の両面テープで窓に貼り付けます。サッシの重なり部分に設置すると、両開きスライド窓の開閉を検出できます。小型で薄いので、窓の開け閉めに干渉しません。

オートメーションを追加する

次に、窓が開いたことをそれぞれのセンサ

が検出した時に、バーチャルな「警報ブザー」アクセサリ

をonにするというオートメーションを作ります。

ESP32の周辺ハードウェアを作る

前回作成したESP32のハードウェアは別の場所で使用したかったので、今回また新たに作成しました。内容は前回と全く同じです。回路図は以下です。

ESP32周辺回路

DC12ボルトのブザーをFETでスイッチングして鳴らすだけの周辺回路です。モニター用にLEDも取り付けてあります。簡単すぎる回路なので、プリント基板は起こさず、今回もユニバーサル基板で作りました。

ESP32のソフトウェアを作る

これも前回と同じものです。こちらに再掲しておきました。

https://github.com/diysmartmatter/securitysystem/blob/main/ESP32_alarm.ino

HomeKit上に作成した2つのアクセサリ、

    

に送られるMQTTメッセージをサブスクライブして、それに対応してブザーなどを鳴らすプログラムです。以下の動作をします。

  • セキュリティシステムへのHomeKit操作に従って警戒モードを設定する
  • ブザーアクセサリがオンなった時:警戒モードなら実際のブザーを鳴らす
  • ブザーアクセサリがオンなった時:警戒モードで無ければ、ブザーアクセサリをオフにする
  • ブザーアクセサリがオフになった時:実際のブザーを止める。

これで、セキュリティシステムを警戒モードにしておくと、開閉センサが開いたことを感知した場合にブザーが鳴動します。

これだけをDIYで準備しておけば、あとはHomeKitがいろいろやってくれるところは、いつもの通り素晴らしいです。警戒モードの設定はiPhoneやMacからどこからでも行えますし、特定の時刻(例えば日の出日の入り)や外出帰宅に合わせて警戒モードを切り替えることもできます。異常があれば、重大な通知として大きめの警告音と共に知らせてくれます。

まとめ

開閉センサによってブザーを鳴らすセキュリティシステムが完成しました。センサ類を10個くらい使用しても、1万円以下の予算でDIYできます。センサと基本的なプログラムさえ用意すれば、あとはHomeKitのフレームワークとアプリが対応してくれます。

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