2.4GHzと5GHz Wi-FiのSSIDを同一にしたらHomeKit追加が楽

HomeKitを使う

HomeKitにアクセサリを追加するときに、iPhoneを2.4GHz Wi-Fiに切り替えるのが面倒でした。そこで2.4GHzと5GHzのSSIDとパスワードを同じにしてみました。すると5GHz接続のままでも、アクセサリ追加できるようになりました。

2.4GHz が必要なペアリング

HomeKitアクセサリやMatterデバイスは、安価・低消費電力を目指しているので、Wi-Fi搭載する場合も2.4GHzのみの場合が多いです。そんなデバイスを、5GHz Wi-Fiに接続したiPhoneを使ってホームに追加しようとすると、こんな警告が出る場合があります。

HAP (HomeKit Accessory Protocol) やMatterの登録プロセスでは、デバイスとiPhoneがBLE (Bluetooth Low Energy) で通信して接続情報をやりとりします。Wi-Fi接続デバイスの場合、この時にiPhoneが接続しているWi-FiのSSIDとパスワードを教えているのだと思います。iPhoneが5GHzのWi-Fiに接続している場合、そのSSIDとパスワードをもらってもWi-Fi接続できないことで、この警告が出ているのだと思います。なのでiPhoneを2.4GHzに接続し直して、再度追加プロセスをやり直すと、成功します。

だったら、2.4GHz Wi-Fiと5GHz Wi-Fiのどちらも同じSSIDとパスワードに設定しておけば、iPhoneが5GHzに接続していてもこの警告が出ないのではないかと思ったわけです。

ネットワークの構成

少し話は逸れますが、家のネットワークの構成を説明しておきます。ルーターにはYAMAHAの業務用モデル (RTX 1200) の中古を使ってます。9,000円くらいで買いましたが、今なら中古販売サイトやフリマで数千円で手に入ります。

業務用なのでとても堅牢で、1年近く電源を落としたことはありません。また、MacやiPhoneで標準搭載されているL2TP over IPSec方式のVPNをサポートしているので、スマートホームの状況を外部からチェックしたいときに役立ちます。

このルータの先に、ASUS Wi-Fiルーターを接続してます。ただし、ルータ機能はYAMAHAに任せているので、使用していません。EthernetからWi-Fiへのブリッジとして使用してます。

ASUS製品は、安いモデルでも有線接続のメッシュに対応しているところが良いです。現在は2台をメッシュ構成で使用してます。ということでネットワークの構成は以下のようです。

SSID

この構成で、Wi-FiのSSID (Service Set Identifier) とパスワードを設定する際に、今まで2.4GHzと5GHzに別のSSIDを付けてました。ASUSのデフォルト設定では同じ名前ですが、あえて別にしてました。具体的には、5GHzのSSIDをASUS_WiFiに、2.4GHzをASUS_24Gと名付けてました。5GHzに対応した機器は、高速なWi-Fi接続したいと思い、WiFi設定で明示的に選択できるように分けてました。

SSIDを統一したら解決

それで、冒頭で述べたような面倒が発生しているので、これを同じ名前にすることにしました。パスワードも同じにします。2台のWi-Fiブリッジはメッシュを組んでいるので、これで家中の2.4GHzと5GHzのWi-Fiが同じSSIDとパスワードになりました。

この結果、次に述べるように大変な作業が必要になってしまいました。でも、HAPアクセサリやMatterデバイスをHomeKitに追加する際に、2.4GHzに設定せよという警告は出なくなりました。ASUSのWeb UIで確認すると、iPhoneは5GHz Wi-Fi に接続されたままですが、HAP/Matterの設定は問題ないようでした。今まではiPhoneをいちいち2.4GHzに設定し直すのが面倒でしたが、それが解決されました。もう少し様子を見てみます。

SSID変更の後始末

覚悟はしていたのですが、2.4GHzのSSDIを変更したら、後始末が大変でした。

ますは、HAPで接続するHomeKitアクセサリ類は、全部リセット状態にして、設定をやり直しです。SwitchBotスマートプラグ、シーリングライト、デスクライトなどです。シーリングライトは、本来の壁スイッチを壁の中に押し込んでしまっていたので、「数回On/Offして工場出荷時にリセット」するためには、壁の中のスイッチを操作する必要があります。

Zigbee2MQTT非対応の無線壁スイッチを動かす
LoraTap社のZigbee無線スイッチをZigbee2MQTT (Z2M) とHomebridge経由でHomeKitから使えるようにしました。通常の壁スイッチと同じサイズなので、取り替えが簡単で綺麗に収まります。 壁スイッチ問題 電球...

Matterの設定もやり直しです。Matter対応の電球と、SwitchBotとNature Remo nanoのMatter対応ハブの設定をやり直しました。

ESP32で作った自作デバイスは、どれもWi-Fiを使用していて、プログラミにSSIDとパスワードを直に書き込んでました。なので、そのプログラムを差し替えました。赤外線スマートリモコンパソコンケースに組み込んだスイッチセキュリティシステムで使用しているESP32です。幸いなことにArduino OTAを組み込んでおきましたので、OTAで書き換えることができました。まずは、Wi-Fiを古いSSIDの状態で稼働し、OTAで新SSID対応プログラムに書き換え、Wi-Fiを新しいSSIDに変更します。

この他、すっかり忘れていたけどWi-Fi接続してた機器もありました。プリンタ、スキャナ、掛時計です。掛時計は、AliExpressで買った針式アナログ時計ムーブメントを使っていて、Wi-Fi経由のNTPで時刻合わせします。すっかり忘れていて、10秒くらい時刻がずれてて気づきました。

まとめ

iPhoneを5GHz Wi-Fiに接続したままHomeKitアクセサリを追加しようとすると、警告が出ることがありました。「2.4GHzのWi-Fiネットワークに接続して、やり直してみてください」という警告です。これを出さないようにするために、Wi-Fi SSIDとパスワードを全部同一に設定しました。その結果、iPhoneを5GHzに設定したままでも、アクセサリ追加できるようになりました。Matterの追加でも効果があります。もう少し様子を見てみます。

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