macOS Tahoe 26にクリーンインストールして以来、ターミナルから操作するUNIX系コマンド類が、初期状態に戻ってしまいました。そこでスマートホームに欠かせないPythonを復活させます。
ちなみにmacOSにPythonをインストールする方法は、Homebrewを使ったり、Pythonの公式サイトからパッケージを得たり、pyenvを使ったりなど、いくつかあります。でもPythonのガチプログラマじゃない、ただのアップル信者なら、macOSにすでに入っているpythonを活かす方法が簡単だと思います。
macOSのプログラミング環境
macOSは元々がFreeBSD系のOSなので、UNIX系の開発環境が最初から整ってます。python, cc, gcc, swift, perl, rubyなど主要はプログラミング言語はほとんど揃ってます。これらを、クリーンインストールしたSonomaで動かそうとしたところ、
- perl
- ruby
はすぐにそのまま動作しました。ただ、ライセンンスの関係なのか、
- python3
- cc
- gcc
- swift
などは、すぐには動作しません。例えば、python3を起動しようとすると、
% python3 xcode-select: note: No developer tools were found, requesting install. If developer tools are located at a non-default location on disk, use `sudo xcode-select --switch path/to/Xcode.app` to specify the Xcode that you wish to use for command line developer tools, and cancel the installation dialog. See `man xcode-select` for more details.
というメッセージが出ます。Python 3の名前で、結構なサイズのファイルがインストールされていることは確かです。
% which python3 /usr/bin/python3 % ls -lh /usr/bin/python3 -rwxr-xr-x 78 root wheel 116K 10月 29 10:21 /usr/bin/python3
Xcodeをインストールする
指示されたようにxcode-selectを動かしてみると、エラーが出ます。
% sudo xcode-select --switch path/to/Xcode.app xcode-select: error: invalid developer directory 'path/to/Xcode.app'
どうもXcode.appが無いので怒られているような気がします。
Python3を実行する以外にも、いろいろな場面でXcodeのツールを要求される場面があります。例えばArduino IDEでESP32をコンパイルする場面で、要求されたことがあります。
そこで、Xcodeをインストールします。Xcodeには色々なツールもついてますし、これだけの開発環境が無料ですし、簡単に入手できるので、macOSとセットでインストールすべきアプリと思います。Xcodeは、App Storeにあります。そこでXcodeを検索するとすぐに出てきます。

Screenshot
Xcodeのダウンロード終了後に起動すると、ライセンス同意を求められた後、開発に必要なツールを選択する画面になります。デフォルトではmacOSだけでしたが、iOSもあっても良いと思ったので、それを追加しました。

これでXcodeでプログラム開発できる状態になりました。

今回はXcodeは使わないので、ここで終了します。
pythonを動かす
これでpythonが動作するようになりました。バージョンは3.9.6のようです。Venturaの時から変わってないので、古い気がします。
% python3 --version Python 3.9.6
同時に、他のプログラミング言語も使えるようになってました。cやswiftのバージョンは以下です。これらは、新しくなってました。
% gcc --version Apple clang version 17.0.0 (clang-1700.4.4.1) Target: arm64-apple-darwin25.1.0 Thread model: posix InstalledDir: /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Toolchains/XcodeDefault.xctoolchain/usr/bin % swift --version swift-driver version: 1.127.14.1 Apple Swift version 6.2.1 (swiftlang-6.2.1.4.8 clang-1700.4.4.1) Target: arm64-apple-macosx26.0
まとめ
Xcodeをインストールして、macOS Tahoeに入っていたPython 3を動かせるようにしました。macOSにPythonをインストールする方法は、他にも複数あります。他の方法を使えば、最新のバージョンをインストールできます。ただ、Appleによって初めからインストールされているPythonを活かせば、手間要らずなので、カジュアルプログラマーにはこれで十分ではと思います。



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