Qingpingの空気センサーをHomeKitで使う

Apple対応品を使う

二酸化炭素やPM2.5などが計測できるHomeKit対応空気センサーを使いました。簡単に設定できて、オートメーションにも使えます。

空気センサー

HomeKit対応の空気センサー (Qingping Air Monitor Lite) を使ってみました。室内の二酸化炭素、空気質 (PM2.5とPM10)、温度、湿度の5項目を計測するセンサーです。こちらが製品紹介のサイトです。

青萍 Qingping
感知和控制 Sensing and Control

Amazonでは8,600円(送料込)でした。数百円の温湿度センサーを使っている感覚からすると、ちょっと高価な気もしました。でも秋月電子で探したところ、二酸化炭素センサー部品だけでも2,000円以上します。PM2.5, PM10センサーもそこそこ高価なようです。センサを集めてESP32でDIYしても数千円はかかりそうですし、こんなにカッコ良くは作れません。さらにこの製品は、ディスプレイ付きで、充電電池も内蔵してます。

海外ではいくらくらいなのかと思い、Amazon.comでの価格を調べたところ$76で日本までの送料が$10.66でした。今の為替レートで12,000円くらいなので、日本Amazonの価格はお買い得と思います。技適認定の費用もかかっているのに、良心的な価格で頑張っている関係者の皆さんを応援したくなりました。

開封する

厚手の白い紙箱に入って届きました。流通過程でちょっと擦れてますが、高級感はあります。

裏側には、主な仕様が書かれてます。

箱を開けるとこんな感じに本体が綺麗に収まってました。本体下の仕切り板の下に、電源用のUSBケーブル(両端がType-CとType-A)が入っています。USB電源アダプタは付属していません。

本体の底には、HomeKitのQRコードが貼付されてます。技適マークも付いてます。

電源を入れる

電源を入れると、測定結果が表示されます。これ以降の製品写真は、Qingpingのサイトからの引用です。表示文字が線画のようで洒落てます。

上部の溝のようなところを指でスライドまたはタップすると、PM2.5, PM10, CO2, 温度、湿度に表示が切り替わります。

単純にセンサーが内蔵されているだけかと思ったのですが、裏側には空気の出入り口があり、耳を近づけるとファンの音が聞こえます。正確な測定のために、測定空気の取り込みを行っているのだと思われます。

内部には充電電池が内蔵されています。なので、USB給電ケーブルを外しても動作し続けます。電池駆動状態では、指定時間で自動Offになります。

HomeKitに接続する

早速、HomeKitに接続します。iPhoneのホーム.appから、「アクセサリを追加」を選びます。

次に本体のQRコードを読み取ります。(添付の紙マニュアルにもQRコードはあります)

するとセンサーとして認識されて、追加画面になりました。考えてみると、HomeKit (HAP) に直に対応したセンサーを今まで使ったことがなかったです。なので、ここでセンサーアイコンを初めて見ることができました。

今回も、iPhoneが5GHz WiFiに接続していたので、また失敗しましたが、

2.4GHzに切り替えるとすぐに接続できました。2.4GHzと5GHzのSSIDを別の名前にしているので、毎回失敗するのかもしれません。同じSSIDにしておいた方が楽かもしれません

認識されれば、あとは場所を指定して、名前を指定します。

このデバイスは、4種類のセンサーとして登録されるようで、それぞれのセンサーに名前をつけられます。デフォルトのままにしました。

これで登録終了です。

HomeKitから使う

これでiPhoneやMacのホーム.appから、空気品質モニターが使用可能になりました。二酸化炭素が基準値 (2000ppm) 以上だったようで、早速警告メッセージが表示されていました。

測定結果を確認する

ホームの画面の上部には、このデバイスが、二酸化炭素、温度、湿度、空気質センサーとして追加されます。

二酸化炭素センサーをタップすると、測定されたppm値を確認できました。

空気質センサーをタップすると、1立方メートルあたりの微粒子量 (μg) を確認できます。

オートメーションする

センサーの検出結果はオートメーションに利用できます。二酸化炭素センサーでは、高濃度を検知した事 (2000ppmを超過した事) をトリガーにオートメーションを作成できます。

また、空気質センサーでは、PM2.5/PM10から判定される空気質をトリガーにして、オートメーションを作成できます。

Qingpingアプリを使う

Qingpingは、この製品を使用するためのスマホアプリQingping+を配布しています。iPhoneとAndroidスマホで動作します。

ただ、Qingping+を使用しなくても、この製品をHomeKitから使用できます。スマホアプリをインストールせずに、ここまでの手順を行えました。

インストールする

とはいえ、せっかくアプリが用意されているので、何ができるのか確認するためにインストールしました。

ログイン(しなくても良い)

起動すると、ログインを求められます。Apple IDでログインしたり、アカウントを登録してログインすることもできる様子です。ただ、Skipというボタンがあるので、ログインしなくても良いようです。

IoTデバイスを買うたびに、その会社のサイトに登録することに抵抗があったので、ここはスキップを選択しました。登録しなくても、この先の機能は使用できました。

測定結果と履歴を見る

ログインをスキップしたあと、HomeKitと連携するかどうかを聞かれます。ここは承諾しました。すると、先の手順で、すでにHomeKitにペアリング済みのQingpingデバイスが、自動的に認識されました。HomeKit連携していないデバイスも、個別に登録できるようです。

デバイスが認識されると、現在の測定値が表示されます。この数値は、HomeKitからも見ることができます。ただ、この専用アプリでは、現在値に加えて、過去24時間もしくは30日間の履歴をグラフで見ることができます。これはHomeKitでは実現できない機能です。履歴機能が無いことは、HomeKitの最大の弱点かと思います。

詳細設定する

HomeKitからは実行できない詳細設定が、スマホアプリから可能です。例えば、スクリーンセーバー、バッテリー使用時の自動Offの時間、温度単位、CO2校正などが可能です。スクリーンセーバーは、表示画面を保護する設定です。設定時間後に、表示位置を移動させるなどの設定が可能です。

 

ファームウェア更新する

ファームウェア更新のメニューがありました。更新可能でしたのでアップデートしておきました。HomeKitには更新のメッセージはなかったと思うので、更新にはスマホアプリが必要なのかと思われます。

良い空気の基準

換気は重要

暑いのでずっとエアコンつけて窓を締切だったのですが、そうすると上記のスクリーンショットのように、CO2が1500ppmくらいでした。HomeKitでは2000ppm未満はCO2検出無しの判定になります。Qingpingアプリでは、1000ppm以上2000ppm未満はSlightly highの判定です。ちなみに1000ppm以上は、一部の人が眠気を感じる状況らしいです。試しに窓を7~8分開けてみたところ、みるみる下がってNormalの判定 (1000ppm以下) になりました。換気は重要なようです。ただ換気すると、PM2.5とPM10の値は2μgから6μgへと若干上昇しました。それぞれ12μg未満, 54μg未満がGoodの判定なので問題無いですが、室外の方が微小粒子状物質は多いようです。

  

CO2の基準

良い空気の判定基準の説明は、Qingpingのスマホアプリで見ることができます。例えば、CO2の場合、以下の基準になってます。

地球の大気には400ppmのCO2があるようです。なので換気で下げられる下限は400ppmになると思われます。HomeKitでは2000ppm以上がCO2検出有り、2000ppm未満が無しに割り当てられてます。2000ppmを超えると、一部の人は吐き気や頭痛を催すようです。

PMの基準

良い空気のPM2.5の基準は、Qingpingアプリの説明によると以下です。

またPM10がの基準は以下です。

HomeKitでは、このうち、Good, Moderate, Slightly unhealthy, Very unhelthyが、非常に良い、良い、普通、悪い、非常に悪いに割り当てられています。

まとめ

HomeKit対応の空気センサーを使いました。QingpingのAir Monitor Liteという製品です。Amazonでお手頃な値段で売られてます。HomeKitに接続して、iPhoneやMacのホームから利用することができました。CO2のの測定値から、換気が大事なこともわかりました。空気の状態を確認するために、1台あると良いセンサーかと思いました。

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