Apple HomeKitでは、家に複数のホームハブが存在する場合、「接続済み」ハブがどう選ばれるかを調べました。「最初に発見されたハブが接続済みになる」と思っていましたが、それだけではなく、ハブのOSバージョンも関係するようです。
Apple ホームハブ
Apple HomeKitはローカル動作するので、スマートデバイスの他にiPhoneさえあれば利用できます。このほかに、HomePod, HomePod mini, AppleTVのどれかが家のネットワークに接続されていると、これが「ホームハブ」になります。ホームハブがあると、スマートデバイスを家の外から操作したり、オートメーションを組むことが可能異なります。
複数のホームハブが存在する場合、1個が「接続済み」状態になり、他は「スタンバイ」になります。前者がメインに稼働する主ハブで、後者は主ハブが停止した場合の予備ハブです。サーバー機能を担うホームハブに、予備機の仕組みがあるのはとても良いです。
例えば、HomePod miniとAppleTVがある場合、以下のように表示されます。ここでは、HomePodが「接続済み」になって使用されてます。
主ハブを再起動
この状態で、試しにHomePodを再起動してみました。Macのホームから操作してリセットします。再起動する2-3分間、HomePodは応答しなくなります。すると、「スタンバイ」だったAppleTVが「接続済み」になり主ハブになりました。
この後、HomePodが再起動から復帰するとどうなるでしょう?
ホームハブが複数ある場合、最初に見つかったハブが主ハブになると理解してました。なので、この後、HomePodが復帰しても、AppleTVが引き続き主ハブになり続けると思っていました。ところが、予想に反してHomePodが主ハブに返り咲きました。
tvOSを更新する
AppleTVは実は有線LANで接続しているので、できればネットワークが安定しているAppleTVをホームハブにしたいと思いました。でも上記のように、AppleTVを持続的に「接続済み」にできませんでした。諦めていたところ、「OSのバージョンで1番高い製品を選んでいるのでは?」というポストをXで見かけました。これを確認しました。
まずは現状のOSを確認します。HomePod miniは17.0でした。
一方、AppleTVは、tvOS 16.6でした。
数字の比較では、AppleTVの方が古いようです。AppleTVのメニューで、tvOSを自動更新するよう設定してあったのですが、機能していなかったのかもしれません。自動更新のメニューをoff/onしてたら更新が始まりました。その結果、17.0へのアップデートができるようになりました。
「ダウンロードとインストール」を選んで、tvOSを17.0にアップデートしました。
もう一度再起動
これで、HomePod miniとAppleTVのOSバージョンが揃いました。そこで再びHomePod miniを再起動しました。その結果、再起動中だけでなく、
HomePodが稼働しても、AppleTVが主ハブになりました。
この後もHomePodの再起動を試しましたが、引き続きAppleTVが主ハブになっていました。
まとめ
ホームハブが「接続済み」または「スタンバイ」になる条件を確認しました。観察した限りでは、
- ホームハブが1個しかない場合はそれが「接続済み」になる
- ホームハブが複数あって、「接続済み」ハブよりも新しいOSバージョンの「スタンバイ」ハブがあれば、「接続済み」と「スタンバイ」を入れ替える
というルールになっているように推測されました。
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