IKEAのZigbeeシーソースイッチRODRETを買い、Zigbee2MQTTとHomebridge経由でHomeKitから使いました。すぐにペアリングでき、HomeKitのオートメーションに使えました。本来は、IKEAのZigbee電球用調光電源スイッチなのですが、安価なZigbeeシーソースイッチとしてHomeKitで利用できます。
IKEA店舗で購入
IKEAに行ったら、RODRETが税込599円で並んでました。IKEAオンラインストアでも同価格です(送料別)。オンラインストアでは、「もうすぐ販売終了、お早めに!」と書かれてます。製造終了で在庫のみという意味なら、とりあえず買った方が良いと思い、1個買いました。

開封する
箱はこんな感じです。Incl.とExcl.の絵の意味は、本体が1個入っているけど、これを使用するためには単4電池が1個必要で、それは含まれていませんという絵文字です。これならわかるかも。

開封すると、中には、本体、取説、取り付け金具、両面テープなどが入ってます。下は、裏蓋を外した本体、取付金具、両面テープ類の写真です。取付金具には、裏蓋の磁石で固定します。

本体裏蓋には、技適マークが刻印されています。

IKEAは、以前はCR2032ボタン電池を使った調光器電源スイッチとショートカットボタンを販売していました。ショートカットボタンは現在は、どちらも単4電池に代わって、その現行の調光器電源スイッチがこのRODRETです。ショートカットボタンの現行版はSOMRIGです。電池が大きくなったので、長さ、厚みが増えてます。前の製品の方が、コンパクトで美しいと思います。でも現行製品の方がOnの場所が凹んでいて、特にシーソースイッチの場合、手触りでわかりやすくて良いと思います。

昔のスイッチTRADFRIの未開封品が見つかりました。旧製品の方が本体は小さいのですが、箱は大きくて豪華です。お手頃な価格帯に移行した様子がわかります。

Zigbee2MQTTを使う
IKEA推奨の使い方は、これをIKEAのZigbee対応電球と直接接続して、調光、On/Offのリモコンスイッチとして使う方法です。以前動作確認した時は、IKEAのルーターであるDIRIGERAを使用しても、Zigbeeスイッチ類はHomeKit側に現れませんでした。Matterになってから確認していませんが、おそらくHomeKit側から直接Zigbeeスイッチを利用できないと思われます。
そこで今回も、純正ハブは使わないで、いつものようにZigbee2MQTTを使います。構成は以下です。

この構成の導入、設定に関しては、以下の過去記事をご覧ください。

https://diysmartmatter.com/archives/323
ペアリングする
RODRETスイッチとZigbee2MQTTをペアリングするためには、双方をペアリングモードにします。
RODRETは、電池ボックスの横にある小さなボタンを4回押すと、LEDが点滅開始して、ペアリング状態になります。TRETAKTプラグの時は2秒長押しでしたので、少し戸惑いました。

一方、Zigbee2MQTTは、Web UI画面の参加許可のメニューを選ぶと、5分間ペアリングが有効になります。その状態で、近くにペアリングモードのZigbeeデバイスがあれば、ペアリングされます。(この記事から、バージョンアップしたWeb UIを使いました)

双方をペアリング状態にすると、Web UIから操作できるようになります。名前をRODRETにしました。

HomeKitで使う
Zigbee2MQTTに追加するのとほぼ同時に、iPhoneやMacのホーム.appにもボタンが自動的に表示されます。z2mプラグインのおかげです。

これをクリックすると、設定ダイアログが開きます。仮想的に5個のボタンがあるスイッチとして現れました。

動作を確認したところ、5個のボタンは、
- ボタン1:Offボタンのクリック
- ボタン2:Onボタンのクリック
- ボタン3:OnボタンもしくはOffボタンの長押し終了(離したタイミングで作動)
- ボタン4:Offボタンの長押し開始(長押し開始後0.5秒くらいで作動)
- ボタン5:Onボタンの長押し開始(長押し開始後0.5秒くらいで作動)
というアクションに割り当てられてました。ボタン1、2を使えば、Off/Onに対応するオートメーションが書けます。
MQTTのメッセージをモニターしてみると、ボタン操作により{“action” : “on”}, {“action” : “off”}, {“action” : “brightness_move_up”}, {“action”:”brightness_move_down”}, {“action” : “brightness_stop”}というメッセージが流れていました。HomeKitのボタンに対応させると、
- ボタン1:Offボタンのクリック “off”
- ボタン2:Onボタンのクリック “on”
- ボタン3:OnボタンもしくはOffボタンの長押し終了 “brightness_stop”
- ボタン4:Offボタンの長押し開始 “brightness_move_down”
- ボタン5:Onボタンの長押し開始 “brightness_move_up”
というMQTTメッセージに対応して、ボタン割り当てされているようです。ボタン3, 4, 5は、調光機能で、
- Onボタンを長押しするとだんだん明るくなり、
- Offボタンを長押しするとだんだん暗くなり、
- それぞれを離すとその時点での明るさに設定される
機能を実現するための割り当てです。HomeKitのオートメーションでは、今より少しだけ明るく・暗くする動作は記述しにくいので、これを実現するのは難しいかもしれません。ほとんどの場合、On/Offだけを使うことになるかと思います。
まとめ
IKEAのZigbeeシーソースイッチが安かったので、買って、HomeKitに接続しました。本来はIKEAの電球などの製品に結びつけてOn/Offするスイッチですが、HomeKitの汎用的な無線スイッチとして使えます。
IKEAのオンラインストアを見ると、Zigbee押しボタンスイッチ(ショートカットボタン)のSOMRIGが税込499円だそうです。今回行った店舗には在庫が無かったのですが、探して使ってみたいと思います。これも「もうすぐ販売終了」と書かれているところが気になります。




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