Sonoffの日本市場向けZigbeeスマートプラグをHomeKitで使う

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非対応品を使う

SonoffのZigbeeスマートプラグを使ってみました。Zigbee2MQTTでサポートされているので、Homebridgeのプラグインを使って、HomeKitからすぐに利用できました。技適もPSEマークも付いていて日本市場に対応してます。

HomeKitで使えるスマートプラグ

日本の壁にあるコンセント(差し込み口)のことを英語ではアウトレットと呼びます。そこに挿すための差し込み器具がプラグです。スマートプラグはコンセントに挿す器具で、無線制御でon/offできる差し込み口(コンセント、アウトレット)を背面に備えています。以下は、国内で入手可能な、HomeKit対応製品です。いずれもPSEと技適マークが記載されています。

Sonoff (Zigbee) のプラグ

Sonoffが作っているZigbee方式スマートプラグがAliExpressで売られてます。

執筆時点で1,668円送料207円です(追記:現在は2,000円を超えてました。2023/10/24)。Zigbee2MQTTに対応しているので、Homebridge経由でHomeKitから使えます。

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IKEA (Zigbee)

日本市場向けZigbeeスマートプラグは、IKEAにもあります。こちらは、2,499円税込・送料別です。少し高いですが、別途購入すると799円のZigbee方式スイッチが付属しています。また、IKEAのハブはHomeKitに対応しているので、ハブを購入すればホーム.appからすぐに使えます。Zigbee2MQTTの対応リストにも載ってるので、IKEAハブを購入しなくても、Homebridge経由でHomeKitから使えるはずです。ただアース端子のついた3極プラグの製品のみです。日本のコンセントに挿す場合は、アダプタが必要です。

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Meross (Wi-Fi)

スマートプラグは商用電源に接続するので消費電力の心配がありません。なので接続が簡単なWi-Fi方式の製品が多いです。中でもMerossの製品は、HomeKit対応製品としては妥当なお値段(2,180円税・送料込み)で以前から販売されていました。ユーザも多いと思います。HomeKit対応で、直結できるので使いやすいです。

ただ、コンセントから抜き差しすると、たまに応答がなくなることがあります。

この場合、on/offボタンを押しても本体LEDが点灯せず、動作しません。on/offボタンを数秒長押しするとリセットされてLEDが2色交互点滅するはずなのですが、それも反応がありません。一見すると故障したように見えます。コンセントから外して10分程度、場合によっては一晩くらい放置すると直ります。

SwitchBot (Wi-Fi)

SwitchBotからもHomeKit対応スマートプラグが発売されています。Moressと同じくWi-Fi接続です。2個ほど購入して使ってますが、これもホーム.appからすぐに接続できます。Amazonには1個2,150円、2個セットで3,682円です。Merossより少し安いです。また今のところ、Merossのようにコンセント抜き差しで不調になる現象は経験していません。

SwitchBotのスマートプラグには、電力を測定する機能があります。ただ、現行のHomeKitには電力を扱うAPIが用意されていないので、HomeKitからは使えません。SwitchBotアプリからのみ、電力情報を扱えるようです。

TP-Link Tapo (Wi-Fi)

TP-LinkのTapoシリーズでは、長らく独自規格のスマートプラグを販売していましたが、2023年秋になってMatter対応版が発売されました。HomeKitで問題なく使用できました。送料無料で税込1,427円です。日本の電波・安全規格に適合したHomeKit利用可能スマートプラグとしては最安値だと思います。安価で安定して動作するので、おすすめです。

こちらの記事もご覧ください。HomeKitだけでなく、Amazon AlexaとGoogle Homeのマルチプラットフォームの環境でも使用できました。

MatterプラグTP-Link Tapo P110MをHomeKitに接続する
Matterに対応したTP-Linkのスマートプラグ、Tapo P110Mを使ってみました。HomeKitに簡単に接続できて、安定して動作しました。またAmazon AlexatとGoogle Homeにも接続してマルチプラットフォームでの...

SwitchBot製品と同様に、TP-Linkにも電力を測定する機能がありますが、これもHomeKitからは使えません。

Sonoffスマートプラグを開封

今回は、上記のサイトからSonoffのZigbee型スマートプラグを購入しましたので、その報告です。

冒頭の写真にあるように、オレンジ色の綺麗な箱でAliExpressから届きました。本体には、技適とPSEのマークが刻印されています。電圧・周波数も日本市場にピンポイントに合わせてあるようです。これだけ日本市場向けに作られているのに、なぜかAliExpressでしか売っていません。Amazonでも売れば良いのにと思います。

WiFi方式ならばご家庭のWiFiルータに接続できますが、Zigbee方式なのでブリッジが必須です。Sonoffのブリッジの他、Philipsなどのハブ、Zigbee機能を備えたAmazon Echoなどから使用できるようです。メーカー公式のHomeKitサポートはありません。HomeKitから使用するにはHomebridgeとZigbee2MQTTを使用する必要があります。という状況なので、一般の方には使いにくい製品なのかもしれません。でも、WiFi方式のプラグがたまに応答がなくなるのに対して、Zigbee方式は安定している印象があります。

Zigbee2MQTTに接続してHomeKitで使う

HomeKitで使うためには、Zigbee2MQTTサーバが稼働していて、MQTTブローカー (Mosquitto) が動き、Homebridgeが動いていて、さらにHomebridgeにZigbee2MQTTを使用するプラグインが入っている必要があります。手元の環境では、これらをRaspbetty Piで動かしてます。

これらの設定に関しては、以下をご覧ください。

HomeKitでZigbeeを使う:Zigbee2MQTTを導入する
Zigbee2MQTTは、ZigbeeデバイスとMQTTブローカーをブリッジするプログラムです。Zigbeeデバイスと情報交換し、その情報をMQTTに橋渡します。Zigbeeデバイス製品を使用するためには、一般には各社の専用ブリッジ製品が必...

まずはSonoffのプラグを、Zigbee2MQTTのwebインタフェースからペアリングします。ペアリングモードがoffに設定してある場合は、webインタフェース右上のPermit join (All)のメニューをクリックしてペアリングを許可します。すると5分間、ペアリングが可能になります。

この状態でSonoffスマートプラグのon/offボタンを5秒程度長押しします。するとLEDが点滅してペアリングモードに入ります。ペアリングが終了すると、以下のようにプラグが表示されます。

ペアリングが終了すると、HomebridgeのZigbee2MQTTプラグインのおかげで、自動的にHomeKitに現れます。iPhoneやMacのホーム.appアプリに、以下のようにスイッチとして表示され、on/off操作が可能になってます。

認識されない場合は、Zigbee2MQTTのサポート情報が古い可能性もあります。最新版にアップデートして試してみると良いかと思います。

Zigbee2MQTTのMap機能で確認すると、Zigbeeルータとして機能しているようです。近くのZigbeeデバイスが、Sonoffのスマートプラグ経由での接続方式に切り替わってました。

少し気になるのは、状態のMQTTメッセージを割と頻繁に出している点です。mosquitto_subでモニターしていると、電波強度とon/off状態を定期的にパブリッシュしているのですが、

zigbee2mqtt/0xAAAAAAAAAAAAAAAA {"linkquality":25,"state":"OFF"}

その頻度が10秒に1回です。もう少し少なくても良いように思うのですが、こんなものなのでしょうか。Zigbeeの温度センサが温度をパブリッシュする頻度は15分に1回程度です。ちなみに、

zigbee2mqtt/0xAAAAAAAAAAAAAAAA/set {"state":"ON"}

などとパブリッシュすれば、MQTT経由でon/offすることもできます。

まとめ

SonoffのZigbeeスマートプラグは、技適マーク・PSEマークがついていて、日本仕様になってました。価格も安価で確実に動作します。日本での販売にもっと力を入れて欲しいと思いました。

本製品はHomeKitをサポートしていません。ので、正しい使用方法ではないですが、Zigbee2MQTTを使用すればHomeKitから問題なく使用できました。その場合、10秒に1回以上の頻度でMQTTメッセージが流れるのが気になりました。Zigbeeルータとして機能するので、Zigbeeメッシュを強化したい場所に使用するのも良いと思います。

コメント

  1. Kei より:

    こらちの記事で紹介されているSonoffのzigbee スマートプラグは消費電力をトリガーにして他の動作をすることは可能でしょうか?
    2つのスマートプラグを用いて、片方のプラグの消費電力が一定以上/以下になったら、任意の時間後にもう片方のスマートプラグをオン/オフする、というオートメーションを作成したいと考えており、これが可能なスマートプラグを探しています。
    もし可能でしたらご確認よろしくお願いします。
    我が家はこちらのブログを参考にしてhomebridge経由のHomeKitエコシステムなので、それに対応できるとなお良いと考えていました。

    • diysmartmatter より:

      Sonoffのスマートプラグには電力を測定する機能が(たぶん)搭載されていないです。SwitchBotとかTP-Linkの製品には、搭載されています。ただ、HomeKitのAPIに電力情報を扱う機能が無いために、電力測定機能があったとしても利用できません。消費電力をトリガーにしたオートメーションも作れないと思います。

      Home Assistantを使えば、もしかしたら消費電力をトリガーにした仮想スイッチ・センサのようなものが作れて、HomeKitからオートメーションのトリガーにできるのかもしれません。または、はESP32に電力センサを取り付けて、仮想のZigbeeスイッチかセンサとして動作させてHomeKitから使うとかかな。

      • Kei より:

        ご返信ありがとうございます。こちらのプラグには電力測定機能がないのですね。手持ちのTPLinkのプラグでは電力測定機能はあってもそれをトリガーにすることができませんでした。
        電力消費をトリガーにできるようHomeKitがアップデートされるのを祈っています

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